残存する3基の小田原城天守模型

宝永天守の姿を伝える貴重な資料
大久保神社模型と東大模型と呼ばれる2基の模型は、小田原城天守閣に展示保管されている。もう1基の東博模型(東京国立博物館所蔵)は、神奈川県立歴史博物館に展示されている。いずれも江戸時代に制作されたもので、縮尺は1/20である。宝永年間に築かれ明治まで存続した宝永天守(文久図)と呼ばれる天守の模型と考えられている。
「見え方」を左右する逓減率(ていげんりつ)の謎
この3基の模型の調査研究は、認定NPO法人みんなでお城をつくる会が小田原市から委託を受けて進められており、その成果が注目される。
上階を小さく造ることで見上げたときに大きく見え、より威圧感を与える逓減率は、時代が下るほど大きくなる傾向があるとされるが、3基の模型は外観からもその逓減率が異なることがわかる。
ハイブリッドで誕生した現在の復興天守
現在の復興天守は、外観意匠は東大模型を基本とし、平面規模は大久保神社模型を参考に、高さは両者の中間として設計されたものである。

認定NPO法人みんなでお城をつくる会
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